18日は敬老の日。福島市の堀野智子さん(100)は、化粧品大手「POLA」(東京都)に委託された化粧品販売員として
化粧品販売の仕事は37歳の時、知人の勧めで始めた。県営住宅を端から一軒一軒飛び込みで回り、「肌がツルツルになってうれしい」と喜ぶ客の表情を見るのが何よりも支えになった。「仕事がつらいなんて思ったことはない」と振り返る。
食糧難だった戦時中は、祖母と2人で農家にコメやジャガイモの買い付けに出かけた。列車に乗ると、警察官に見つかって取り上げられるため、何十キロもの道のりを歩いた。家では4人のきょうだいが待っていたが、十分な量は確保できず、生きていくのに必死だった。若い頃のそうした苦労が、販売員の仕事をこなす体力の基礎になった。「『姉ちゃん』を僕にください」。一つ年下で親戚だった慶一さんは、堀野さんが4人のきょうだいに「姉ちゃん、姉ちゃん」と慕われている様子を見て、堀野さんの父にそうお願いしたという。付き合いのあった客も、80歳代で次々に亡くなり、堀野さんの担当は8人に減ったが、新規に顧客になった人もいる。97歳の時、転んで入院することになった時のこと。病院の洗面所で洗顔をしていた際に女性患者と話が弾み、結局化粧品を買ってもらった。転んでもただでは起きない。
客との会話のネタに困らないように、1日の終わりにニュース番組を見るのが日課だ。最近は、バスケットボール男子のワールドカップ(W杯)を遅くまでテレビ観戦し、長女からは「お母さんは若いね」と笑われたという。
We have summarized this news so that you can read it quickly. If you are interested in the news, you can read the full text here. Read more: