なぜ『インサイド・ヘッド2』は大人も共感できるのか。ピクサーCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)のピート・ドクターに話を聞いた。
(以下、マン監督)に「そろそろ新しい“感情たち”が見たい。『インサイド・ヘッド』の続きを作ろうと思うんだけど何かアイデアはある?」と聞いたのが全ての始まりでした。今回、彼に作品を託して良かったと思っています。マン監督は沢山のアイデアを出してくれたんですよ。その意味では、映画には彼のメッセージが色濃く反映されています。例えば、感情のキャラクターに関しても、実は全部で27くらいあったんです(※実際にライリーの感情として登場するのは、前回のキャラクターを含めて9つ)。
話し合いの中で最も多く出たのは、前作で愛された部分はキープしつつ、「前回の物語を繰り返さない」ということでした。だから、ストーリーを考える中でまず「ヨロコビ」を追放すると決めたんですが、その後は「前作のメインキャラクターすべてが追放されたらどうなる?」といった具合に想像力をたくさん働かせて、最終的なストーリーが出来上がりました。 マン監督は今作で「シンパイ」というキャラクターにフォーカスしたいと私に伝えてきました。彼がある日、自分が幼い頃の誕生日の写真を見せてくれたんです。5歳頃までは笑顔いっぱいだったのに、その後はなぜだかあまり楽しくなさそうな写真が多かった。彼に「何があったの」と聞いたら、「思春期だった」と言ったんです。当時彼は、「自分はその場に見合わないんじゃないか、価値がないんじゃないか、馴染めていないんじゃないか?」と不安にかられていて、なかなか素直になれなかったと。思春期の悩みは子どもだけではなく、大人になった人も当時を思い出せるものだと感じて、彼の経験をストーリーに落とし込みました。© 2024 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
今回の続編の物語は、一言で言えば「自分は社会にうまくフィットできるのか」という問いであり、テーマなんです。だからこそ、最終的に新キャラクターとなった不安(シンパイ)・恥ずかしさ(ハズカシ)、羨み(イイナー)、無気力(ダリィ)たちはすべて、個人的というよりも、社会的にとても関係が深い感情となったのだ思っています。 例えば、「成功しなくちゃ」と思うからこそ過度に心配するし、失敗すると恥ずかしくなるし、人を羨んでしまうようになる。これは別に思春期の少女だからではなく、私を含めた大人というか、すべての人間に共通しますから。
South Africa Latest News, South Africa Headlines
Similar News:You can also read news stories similar to this one that we have collected from other news sources.
ピクサーを“救った男”。『インサイド・ヘッド2』ピート・ドクターがスタジオジブリをリスペクトする理由【インタビュー】ピクサーのCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)を務めるピート・ドクターさんピクサーを“救った男”と言ってよいかもしれない──。『トイ・ストーリー』『トイ・スト...
Read more »
「インサイド・ヘッド2」7月31日に前夜祭開催 IMAX&ドルビーシネマ上映決定8月1日公開のディズニー&ピクサー「インサイド・ヘッド2」のIMAX版とドルビーシネマ版の上映が決定、さらに、世界での大ヒットを記念し7月31日に、全国の劇場で「アニメーション映画史上No.1大ヒット記念『インサイド・ヘッド2』ヨロコ...
Read more »
「インサイド・ヘッド2」がピクサー史上最大のヒットにピクサーの最新作「インサイド・ヘッド2」の世界総興収が「インクレディブル・ファミリー」が2018年に樹立した12億4000万ドルという記録を超え、同社史上最高のヒット映画になった。 「インサイド・ヘッド2」は、人間が抱く「感情」たちの...
Read more »
ピクサー史上最大のヒット作!『インサイド・ヘッド2』ケルシー・マン監督&マーク・ニールセンプロデューサー、インタビュー【アニメイトタイムズ】
Read more »
大竹しのぶ多部未華子、グサグサと心に刺さった『インサイド・ヘッド2』(2024年8月3日)|BIGLOBEニュース全米はじめ世界各国で6月14日から公開され、『アナと雪の女王2』を超えてアニメーション映画歴代最高の世界興行収入を記録している『インサイド・ヘッド2』が、満を持して日本で公開…|BIGLOBEニュース
Read more »
大竹しのぶ×多部未華子、グサグサと心に刺さった『インサイド・ヘッド2』全米はじめ世界各国で6月14日から公開され、『アナと雪の女王2』を超えてアニメーション映画歴代最高の世界興行収入を記録している『インサイド・ヘッド2』が、満を持して日本で公開された。ティーンエイジャ…
Read more »