ソフトバンクと日建設計は25日、スマートビルの設計を支援する新会社を設立すると発表した。ソフトバンクの持つICT(情報通信技術)や、日建の建築設計ノウハウを活用する。スマートビルは脱炭素化や省力化などの複雑な対応が求められる。設計段階から携わることで、スマートビルを普及させる狙いだ。ソフトバンクと日建は2017年に提携し、スマートビルの実証実験などを進めてきた。12月に設立する新会社名は「Sy
と日建設計は25日、スマートビルの設計を支援する新会社を設立すると発表した。ソフトバンクの持つICT(情報通信技術)や、日建の建築設計ノウハウを活用する。スマートビルは脱炭素化や省力化などの複雑な対応が求められる。設計段階から携わることで、スマートビルを普及させる狙いだ。
ソフトバンクと日建は2017年に提携し、スマートビルの実証実験などを進めてきた。12月に設立する新会社名は「SynapSpark(シナプスパーク)」。資本金は4億円で、ソフトバンクが51%、日建が49%出資する。 ソフトバンクはこれまでもスマートビルを積極的に手掛けてきた。代表的な例がソフトバンクの本社が入る「東京ポートシティ竹芝」だ。人工知能(AI)やあらゆるモノがネットにつながる「IoT」を活用して、ビル内外の人流データや環境データを収集・解析し、快適な環境整備と効率的なビル管理を進めてきた。 これまでは設計が終わった後からスマートビルへの対応を進めるケースが大半だった。ソフトバンクの宮川潤一社長は「各設備が独立しており、既存のビルをスマートビル化するには難易度が高く普及が進まなかった」と指摘する。
新会社ではソフトバンクと日建のノウハウを活用し、設計段階から携わることで、複雑な対応が求められるスマートビルの展開を進める。日本は海外と比べてスマートビルの普及が遅れており、新会社を通じて市場を開拓する。