【メサ（米アリゾナ州）8日（日本時間9日）＝四竈衛】カブス今永昇太投手（30）と鈴木誠也外野手（29）の「初共演」が実現した。マリナーズとのオープン戦に今永が… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム（nikkansports.com）。
【メサ（米アリゾナ州）8日（日本時間9日）＝四竈衛】カブス今永昇太投手（30）と鈴木誠也外野手（29）の「初共演」が実現した。マリナーズとのオープン戦に今永が先発し、鈴木は「2番左翼」でスタメン出場。今永は3回2失点5奪三振、鈴木は3打数2安打1打点とマルチ安打をマークするなど、互いに存在感を見せた。
いつもの右翼ではなく、左翼を守る鈴木の視線を浴びながら、今永は左腕を振った。立ち上がりの初回を2奪三振と無失点で滑り出したものの、2回は1発を含む4安打2失点。3回は無失点と57球でまとめた。「初回だけですかね、真っすぐがよかったのは」と振り返ったように、各球種にばらつきが見られた。日本のようにイニング間にベンチ前でキャッチボールができず、対応の必要性を実感した。「うまく調整法を見つけて。次からは」と課題を口にした。 米移籍後、初めて左翼を守った鈴木は「ちょっと戸惑う部分もあった」と明かしつつも、「いろんな状況を考えたうえでの監督の選択だと思う。僕自身は試合に出られればいい」と前向きな姿勢を見せた。内角への速球にバットを折られながらも、しぶとく二塁後方へ落とした適時打について「いい方向」と自己分析。6日の初本塁打よりも「今日の方が収穫はあると思う」と言い切るほど、順調に仕上がってきた。
オープン戦ながら、本拠地で実現した「初共演」。1歳上の今永は、「僕は新人。メジャーでは誠也が先輩」と言い続けたきたものの、この日は「あまり気にならなかった」と笑顔で振り返った。背番号「18」を後方から見守った鈴木は、「まだ不思議な気持ち。日本の時は敵でずっとやっていたんで、同じチームになったんだなという感じで見てました」と、素直な感想を口にした。侍の投打の表看板を背負った2人が、20年以来、4年ぶりのプレーオフ進出を目指すカ軍の浮沈のカギを握ることは言うまでもない。
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