国債市場で利回り曲線(イールドカーブ)に新たな「ゆがみ」が生じている。20年債の利回りがほかの年限に比べて高い水準で放置されているのだ。主力投資家の一角を占めていた銀行や信金勢が日銀の政策柔軟化を受け、中長期国債に資金を移しており、買い手不在の状況が続いている。構造的な需要不足を背景に「20年債離れ」の解消のめどは見えない。
きっかけは日銀が7月末の金融政策決定会合で決めたイールドカーブ・コントロール(YCC)の運用柔軟化と、それを受けた長期金利(新発10年国債利回り)の上昇だ。それまで「ゆがみ」の象徴だった10年債は割高感が解消に向かった。
そもそも、負債サイドの年限が短い銀行や信金にとって運用の柱は中長期国債であり、ここ数年みられた超長期債である20年債や一般債での運用は、日銀のマイナス金利付き量的・質的金融緩和政策(QQE)で国債利回りが低下したことを受けて「やむにやまれず」の苦肉の策だった。カギを握るのは、資金調達原価だ。全国銀行協会によると、2022年度の業態別の資金調達原価率は、都銀が0.41%、地銀が0.57%、第二地銀が0.71%。8月に入って長期金利がこれらの水準を上回ってきたことで、負債の長さによりマッチする10年国債が再び投資対象となったとみられる。
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