Mariela Nava Tathiana Ortiz[マラカイボ/サン・クリストバル(ベネズエラ) 2日 ロイター] - かつては石油産業で栄えた南米ベネズエラ西部の都市マラカイボ。その貧困...
与党・統一社会党(PSUV)を率いるマドゥロ大統領に挑む野党候補のエドムンド・ゴンザレス氏は選挙活動の中で、長年にわたる経済的・政治的な情勢不安により祖国をあとにした約770万人のベネズエラ人を帰国させると約束している。ゴンザレス氏が強調するのは、家族の再会を願う声だ。ORCが5月に実施した調査では、大統領選で支持候補が勝利しなかった場合、約16%がすぐに国外へ向かうと回答。マドゥロ氏よりも野党候補の支持者の間で、その傾向が極めて高かった。首都カラカスにある高等経営研究所(IESA)の研究者らは、今回3期目を目指すマドゥロ氏が2013年に大統領に就任して以降、ベネズエラの国内総生産(GDP)の73%以上が失われるなど、経済危機に見舞われ続けていると指摘した。
また、カラカスを拠点とするコンサルティング会社ポデル・イ・エストラテイアのリカルド・リオス代表は、多くのベネズエラ国民が生活水準の悪化に歯止めをかけるため、マドゥロ氏以外の候補に票を投じたいと考えていると分析する。 ただ、西側諸国の政府は、同国で自由で公正な投票が実現されるには大きな障壁があるとの懸念を示す。マドゥロ氏が2期目に再選された2018年の大統領選では、選挙が見せかけに過ぎないとして野党や多くの欧米政府から非難の声が上がった。前出のブリセノさんの母親は、米国に住むもう一人の息子と一緒に暮らすことを望んでいる。現在は西部ユタ州で配達員として働き、マラカイボで暮らすブリセノさんたちに食費や医療費として毎月300ドル(約5万円)を仕送りしている。ブリセノさんの母プラヘディス・リベロさんは政権交代には懐疑的な見方で、いずれにせよベネズエラを出るつもりだという。台所でニンニクの皮をむきながら、こう語った。マドゥロ大統領は以前、ベネズエラを出国した移民が「より裕福な国のトイレ掃除をしている」と笑いものにしたこともあった。だが今回の選挙期間中は、同国の経済が回復しつつあるとして、こうした人々に帰国を呼びかけている。6歳の娘を育てるチャコンさんは時折、個人的に患者の世話をして1日あたり30ドルの副収入を得ているという。多くの国民と同様チャコンさんも、より良い生活を求めて出国を考えている。マドゥロ大統領の
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