【本日UP】アップルの「Vision Pro」を試してみた30分間、僕は“トム・クルーズになった”
もちろん、僕はジャーナリストであって俳優ではない。しかし、アップルの「Vision Pro」ヘッドセットの力を借りて、僕は“俳優”になり、とてもユニークな体験をした。すっかりトム・クルーズの気分で、リアルと繋がったバーチャル世界を右に左に、指先で操作した。
2054年のトム（ジョン・アンダートン）は、ヘッドセットなしで空間にある画像や動画、ファイルを指先であやつり、犯罪捜査を行なっていた。2023年の僕は、未来への期待を込めつつ、ヘッドセットをかぶり、五感のうちの3つを用いて仮想世界を体験した。正直、僕は3Dや仮想現実（VR）、複合現実（MR）といったものはそんなに好きじゃない。ヘッドセットを体験しようとしていた僕がそんなことを言っていると、「そういうものではまったくないですよ！」と、アップルの担当者が言った。「これはコンピューターです」。WWDCでも、アップルのプレスリリースでも、Vision Proは「空間コンピューター」だと説明されている。確かに、自分の周辺環境と空間の捉え方がひっくり返るような、特別な体験がそこにはあった。
Vision Proの体験は、まずは視力検査からスタート。必要があれば度入りのレンズをヘッドセットに追加装着することができるのだが、目がいい僕はここはスルー。指先、音声、目で操作ができるが、目＝アイトラッキングがその中でも重要だと感じた。僕のデモでは、音声コントロールは上手く作用せず、主に手（指）と目での操作になった。で僕の視線を記録し、AirPods Proと同じように空間オーディオで僕の耳の状況を記録し、ヘッドセットに音が適切に聞こえるようにチェックする（ちなみに、体験中はフカフカのソファに座り、両脇に使い方を指示してくれるアップルの担当者がついていた）。
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