ゆるキャラブームから15年、アマビエに次ぐ「ミャクミャク様」が話題に…原点“怪奇”する令和の人気キャラ ゆるキャラ
アマビエブームに拍車をかけたのが、言わずと知れた妖怪漫画家・水木しげる氏だ。プロダクションが「水木の作品に描かれている」と言及し、さらなる話題を呼ぶことに。ほか、宮崎駿作品の『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』でも“怪異”の存在が姿を現すが、その怪奇性や奇妙さは強烈なインパクトを残すと共に、日本の土着信仰をも呼び覚まさせる。「江戸時代半ば、今で言う“妖怪ブーム”が起こりました。中でも、鳥山石燕(せきえん)の妖怪画集『画図百鬼夜行』は非常に人気で、続刊も。これをきっかけに、多くの絵師がこぞって妖怪画を。ただ文化人類学者の小松和彦さんによれば、実はこの当時、江戸の文化人たちは妖怪の存在なぞ、すでに信じてなかったそうです。これは現代のアマビエブームも『ミャクミャク』も同様でしょう。信じてはないが、何かにすがりたかった。または、そんな存在があることを娯楽として面白がりたかった。その意味で、日本人は江戸時代から変わってない」
さらにこの時代、「やまびこ」など、姿かたちがなかったものに姿を与えて妖怪化することも流行。これは、水木しげる氏の「子泣きじじい」や「砂かけばばあ」「ぬりかべ」「一反木綿」などが、昭和後期から平成時代にかけて爆発的人気を博したように、令和に誕生したオリジナルの“怪異”として、「ミャクミャク様」も似通った印象を受ける。 「水木氏の偉業の1つは、単に妖怪画を真似て書くのではなく、精密な背景に妖怪を描き出し、“もしこの妖怪が現れたら、こんなシチュエーションになるだろう”という生々しさを創り上げ、現代になじませたこと。おそらくこれが『妖怪ウォッチ』『鬼滅の刃』など、今も鬼・妖怪ものが受ける土壌となってつながっている。また、ここ数年のインターネットの盛り上がりの1つに、エジプト神話の“メジェド神”が挙げられる。単に頭から布をかぶっている、あまりにも子どもの絵のような簡素な姿であることを受け、『メジェド様』と面白がるブームが。これも『ミャクミャク』に“様”をつける楽しみにつながったようにも思います」(同氏)
South Africa Latest News, South Africa Headlines
Similar News:You can also read news stories similar to this one that we have collected from other news sources.
〈#ちむどんどん反省会 が話題に〉歴史的低視聴率からの大躍進…川口春奈の運命を変えた沢尻エリカ - トピックス|Infoseekニュース今年4月から放送中のNHK・連続テレビ小説『ちむどんどん』。9月末の最終回に向けて残り2カ月を切る中、SNSではド【トピックス】
Read more »
ミャクミャク「様」 予想以上の反響 大阪万博、機運醸成に【話題の記事】 ミャクミャク「様」 予想以上の反響 大阪万博、機運醸成に 「ミャクミャク」には2人から応募があった。それぞれ「『脈々』と受け継がれてきた私たち人間のDNA、知恵と技術、歴史や文化」「赤色と青色が動脈と静脈を連想」などのコンセプトがあるという
Read more »
曲線を得て進化する〈オム プリッセ イッセイ ミヤケ〉のタイムレスな服。【新着】曲線を得て進化する〈オム プリッセ イッセイ ミヤケ〉のタイムレスな服。 2013年のデビューからまもなく10年を迎え、幅広い層に愛される〈オム プリッセ イッセイ ミヤケ〉。その新しい挑戦が詰まった、2… casabrutus PR
Read more »