JR神田駅の駅名が10月2日より「JR神田駅(アース製薬本社前)」に、山手線の発車メロディが「モンダミン」のCMジングルに、そして4つの改札口にアース製薬の商品名が追加された。すでに各メディアで報じられ、ネットでも大きな話題となっているこの取り組みは日常の些細な思いつきから生まれたという。同社に話を聞いた。
発車メロディとして駅や周辺の町にゆかりのある童謡やポップス、アニソン、スポーツチームの応援歌を採用している駅は多い。また私企業のCMジングルを採用している例は、西武新宿線・高田馬場駅の「マルコメ味噌」や江ノ島電鉄・長谷駅の「爽健美茶のうた」(1年間限定)など、私鉄にはわずかながらある。
ちなみにJR山手線の駅では、過去に新橋駅でサントリー角瓶CMソング「ウイスキーが、お好きでしょ」(石川さゆり)、原宿駅でNTTドコモCMソング「春になったら」(miwa)などが期間限定で採用。また恵比寿駅ではサッポロビール「ヱビスビール」のCMソングである映画『第三の男』テーマ音楽が採用されている。しかし「モンダミン」のような純然たるCMジングルがJR東日本の主要駅で採用されるのは極めて珍しい。 SNSでは発着メロディを耳にした人の「モンダミン切らしているの思い出した。駅前のドラッグストアで買って帰ろう」といった声もあった。1987年の発売以来変わらないそのキャッチーなCMジングルは、いまや多くの人の耳に馴染んでいるようだ。
「一方でSNSには『モンダミンってアース製薬だったのか!』といったコメントも多くありました。たしかにアース製薬というと虫ケア用品のイメージが強いのかもしれないですね。今回の取り組みはことさらに商品名と会社名を紐付けようとしたわけではなく、社員と話していてつい発車メロディ風のモンダミンのCMを口ずさんでしまっただけなんです。結果的に認知していただけたのはうれしかったですね」
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