阪神が頂点か、オリックスが逆王手か。「ＳＭＢＣ日本シリーズ２０２３」は４日に京セラＤに舞台を移して第６戦が行われる。３勝２敗で８５年以来２度目の日本一に王手をかけている阪神・…｜BIGLOBEニュース
第５戦の直後は「２試合で一つ勝ったらいい」と余裕も見せていたが、本音は違った。阪神が日本一に王手をかけたのは過去３度。いずれも３勝２敗と、第６戦を落とした２度は逆転でＶ逸した。自身が中軸を担った８５年は甲子園の第５戦で３勝目を挙げ、西武球場での第６戦で頂点に立った。今回と同じ状況を「そうやなあ」と回想。だが、すぐに「関係ないわ。そんなん言うたら、０３年負けてるやん」と釘を刺した。内野守備走塁コーチだった０３年は本拠地３連勝で福岡Ｄに乗り込んだが連敗。一気に決めるべきという教訓は、指揮官の身に染みている。
第６戦の相手先発は、第１戦で打ち崩した山本由伸。「１回当たってるし、点取ってる。今度の方がだいぶ楽ちゃうか」と再攻略に自信を見せた。「向こうも必死でくる。何とかせなあかん」と気を引き締めたが、対戦経験で見えた攻略法を問われると「そら、あるある」と不敵な答え。前回は佐藤輝の無死からの二盗という奇襲から７点を奪って６回途中ＫＯしたが、新たな“秘策”もにおわせた。 何よりも、５試合を戦ったナインの仕上がりが違う。「だいぶ楽になってる。前は初戦の緊張感というかな」。球団として０５年の第１戦から１４戦連続ノーアーチは史上ワーストを更新中。０発で日本一に立ったチームも過去にない。だが、つながりを武器とする打線は、山本を集中打で沈め、第５戦も８回に６安打で一挙６点を奪って逆転勝ちした。“飛び道具”は不要。束になって襲いかかるだけだ。
投手も総動員。第２、３戦に先発した西勇と伊藤将を中継ぎとしてスタンバイさせることを決めた。この日、安藤投手コーチから２人に伝達。「全員野球？ おーん」と力強くうなずいた岡田監督が、一気呵成（かせい）に頂点へ駆け上がる。（安藤 理）
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