歴代モデルの伝統を色濃く受け継ぐ「トヨタ・クラウン セダン」のなかから、水素で走る燃料電池車(FCEV)に試乗。先進のパワートレインを搭載したクラシックなサルーンは、私たちにどんな世界を見せてくれるのか。FCEV独自の魅力に触れ、その普及に思いをはせた。
現行の16代目クラウンがデビューする1年ほど前から、「次期クラウンはFF系プラットフォームのSUVになる」とうわさされ始めた。1955年に誕生し、15世代にわたってFR系プラットフォームの正統派セダンとして生き永らえてきたクラウンも、時代の流れには逆らえないのかと一抹の寂しさを覚えたものだが、2022年の発表会の場では、「クロスオーバー」「セダン」「スポーツ」「エステート」と4種類を取りそろえ、そのうちセダンはFR系のプラットフォームが採用されると知ってうれしくなった。
試乗車はFCEVで、「ミライ」とハードウエアの多くを共有する。ミライの初代モデルはFF系プラットフォームだったが、2代目でFR系の「GA-L」プラットフォームにした理由のひとつが、かさ張る水素タンクのレイアウトに有利だからだった。3本あるうちの1本は、エンジン車ではプロペラシャフトが通るフロアトンネル部に配置されている。 走らせ方やフィーリングはBEVとほぼ同じ。システムを立ち上げても静かで、アクセルを踏めば音もなく加速していく。モーター駆動ならではの低回転・低速域でのトルクの太さとレスポンスのよさ、シームレスな加速感は、高級車と抜群に相性がよく、これまで乗ったどのクラウンよりも上質だ。 とはいえ、一般的に0-100 km/h加速は10秒を切っていれば公道では十分といわれていて、実際に走らせてもそのとおりだと納得する。むしろスペックよりも速く感じるほどなのだが、それはリアタイヤをモーターで駆動していて、なおかつピッチングが少なく抑えられているので、ことのほかダイレクトな感覚があるからだろう。回生協調ブレーキのフィーリングもあまたある電動車のなかでトップレベルにあり、加速にも減速にも操る楽しさがしっかりとある。
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