今年8月下旬、三陸沖を震源とするマグニチュード6.0の地震が発生し、その後、地震活動が一時的に活発となりました。三陸沖では過去にどんな地震活動があったのか?社会部災害担当・内藤ミカ記者が解説します。【週刊地震ニュース】
▼12日午前1時46分ごろ、鹿児島県十島村で震度3の地震がありました。震源はトカラ列島近海、マグニチュード4.6、震源の深さ19キロでした。■トカラ列島近海の地震活動 一旦減少するも引き続き注意が必要
トカラ列島近海(小宝島付近)では今月8日から地震活動が活発となっていて、18日午前11時までに震度1以上の地震が341回おきています。12日以降、地震発生回数が減少し、地震活動は一旦少なくなったようにみられますが、当分の間は強い揺れに注意が必要です。先月25日、午前7時48分ごろ、三陸沖を震源とする地震がありました。この地震、マグニチュードは6.0、震源の深さは15キロで、青森県、岩手県、宮城県で震度3の揺れを観測しました。陸のプレートとその下に沈み込む太平洋プレートの境界で発生した地震です。25日の地震以降、一時的に地震が頻発して、まとまった地震活動となりましたが、今月に入ってからは発生回数は減少しています。この三陸沖では短い期間に、やや大きい規模の地震が相次いだことがあります。1つ目の事例は、1989年10月から11月にかけてです。10月27日に、マグニチュード6.2と6.1の地震がありました。その2日後の10月29日には、マグニチュード6.0と6.5の地震があり、さらに11月2日にはマグニチュード7.1の大きな地震が発生しました。1992年7月にも、M6.
このように三陸沖では、震源の場所が移動しながら、まとまった地震活動が発生、さらに規模の大きな地震が連続しておきるということがありました。このため、政府の地震調査委員会も先月25日の三陸沖でおきたマグニチュード6.0の地震について、今回も大きな地震が連続しておきないか注視しているということです。 今月に入って、活動は一旦落ち着きましたが、再び活動が活発になる可能性もあるため注意が必要です。また、震源が海域のため、規模の大きな地震が発生した場合は、津波が発生するおそれもあります。大きな地震がおきた時には津波に関する情報に注意し、身の安全を守ってください。
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