競泳のパリ五輪代表選考会が17日、東京アクアティクスセンターで開幕する。個人種目は、五輪本番で決勝進出が見込めるラインに設定された派遣標準記録を決勝で突破し、… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム（nikkansports.com）。
競泳のパリ五輪代表選考会が17日、東京アクアティクスセンターで開幕する。個人種目は、五輪本番で決勝進出が見込めるラインに設定された派遣標準記録を決勝で突破し、かつ2位以内に入れば内定の一発勝負となる。実績十分の王者VS挑戦者という構図で注目される男子200メートル平泳ぎ、女子100メートルバタフライ、200メートル個人メドレーに焦点を当てて紹介。8日間にわたり、五輪日程を見据えた種目順でパリ切符をかけた戦いが繰り広げられる。集大成の舞台に挑む。大激戦の男子200メートル平泳ぎに出場する深沢大和（23）は「会社との約束の期日が選考会。（五輪に）行けたらパリまで、行けなかったら選考会で引退です」ときっぱり言った。慶大から昨春に東急へ入社。田園調布駅での研修など“鉄道マン”のキャリアを歩み始めていた秋、会社の理解を得て期限付きの水泳専念が決まった。
入社直後の昨年4月の日本選手権で4位。優勝した渡辺一平からは1秒19遅れて世界選手権（福岡）代表を逃したが、8月のワールドユニバーシティゲームズで銅メダルをつかんだ。手応えは上司への直訴へ自らを突き動かし、年明けは100メートル、短水路の200メートルを含めて5レース連続で自己記録を更新。今年2月のコナミオープンは2冠に輝き、「100メートルは58秒78の日本記録を切り、200メートルは世界記録（2分5秒48）も見える位置で優勝したい」と鼻息は荒い。 200メートルの派遣標準記録は2分8秒48。自己ベスト2分7秒07の深沢、渡辺、22年世界選手権銀メダルの花車優、日本記録保持者の佐藤翔馬と派遣標準切り経験者が並ぶが「大事なのは気持ち。勢いはあるので、周りを気にせずに自分に集中する」。覚悟はできている。【松本航】○…元世界記録保持者の渡辺一平にも意地がある。昨夏の世界選手権は6位入賞。だが、同じレースで覃海洋（中国）が世界記録を樹立し「まだまだ努力が必要。現状の立場をかみしめた」と発奮した。深沢と同じ高城直基コーチに師事。コナミオープンでは後輩に敗れたが、21年東京五輪代表落選の悔しさをぶつける。
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