<柔道:グランドスラム(GS)アンタルヤ大会>◇31日◇最終日◇男女5階級◇トルコ斉藤立(22=国士舘大)が、怪物テディ・リネール(34=フランス)に再び屈した。今夏のパリ...
今夏のパリ五輪(オリンピック)代表に内定している男子100キロ超級の斉藤が、決勝でリネールと公式戦では2度目となる対戦を迎え、逆転負けした。序盤から仕掛け、内股で1つ目の指導、体落とし2連発で2つ目の指導を奪ってリードしたが、残り31秒、内股をすかされて技ありを奪われた。身長192センチ、体重165キロの斉藤が204センチ、145キロのリネールに真っ向勝負を挑んだ。しかし、五輪の金メダル2個、世界選手権では2階級で計10度の優勝を誇る絶対王者、パリ五輪の顔と言えるフランスの英雄の壁は高かった。序盤こそ内股や大外刈りで怪物の体勢を崩し、場内を沸かせたが、徐々に地力で押され、受ける時間が長くなり、疲労が限界に達した終盤は技が出なくなった。その2カ月後、スペインでの国際合宿で乱取り稽古で「5、6回」リネールと手合わせし「デカさに慣れた」。今年2月のGSパリ大会は現地観戦し、地元の大声援を背に優勝した姿に刺激を受けた…だけでなく格上の試合を目に焼きつけて、勝つイメージを膨らませて、昨年以来2度目の対戦が実現する今大会の決勝まで勝ち上がっていたが、まだ足りなかった。
次の対戦は、相手の完全ホームとなるパリ五輪になるだろう。今月8日には22歳の誕生日を代表合宿中に迎え、目標を聞かれ「オリンピックで優勝。金メダルを取るか取らないかで人生が変わる。お父さんとのつながりとか、お母さん(三恵子さん)とか家族のために必ず優勝したい。全てを出し切りたい」と誓いを立てていた。 父は男子95キロ超級の時代に84年ロサンゼルス、88年ソウル五輪を連覇した。次男の立が、最重量級の金メダルを、日本の看板を奪い返すのは本番だ。日本柔道界初となる親子2代のオリンピック制覇へ、リネールに4カ月後、借りを返す。 ◆斉藤立(さいとう・たつる)2002年(平14)3月8日、大阪府生まれ。東京・国士舘高から国士舘大を今春卒業。4月からJESグループに入社する。柔道は5歳から始め、父譲りのセンスで小中高大すべて日本一。男子100キロ超級で18、19年全国高校総体など優勝。21年のGSバクー大会でシニアの国際大会を初制覇した。22年に史上初となる全日本選手権の親子優勝を遂げた。20歳1カ月は史上3位の年少記録でもあった。同年12月の世界マスターズも優勝。得意技は父直伝の体落とし、払い腰、内股など。血液型O。
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