巨人の阿部慎之助新監督(44)が3日、“捕手”になった。宮崎秋季キャンプ3日目。投手陣のキャッチボールでミットをはめ育成右腕エルビス・ルシアーノ投手(23)の相手を務め、「あれがコミュニケーション」
捕手の血が騒いだ。阿部監督はキャッチャーミットをはめてルシアーノのキャッチボール相手を務めた。「オー!」「ナイスボール!」。声をかけながら40メートル、20メートルの距離で力強い球を受け止めた。「あれがコミュニケーションだと思っているので」。就任以来、対話を重視する新監督。白球を通して会話した。その後はカットボールの握りも伝授。通訳を通して満面の笑みで言葉を交わした。
23歳のルシアーノは今季は主に3軍で日本野球を学んだが、19歳でメジャーデビューした逸材。投手陣が練習するサブグラウンドに足を運び、実際に球を受けることで期待の大きさを表現した。就任以来、本格的な捕手役は初めて。「他の若い投手とも、ピリッとさせるためにキャッチボールしようかなと思っています」と明かした。今季リーグ5位のチーム防御率3・39に終わった投手陣改革へ秋季キャンプは若手主体。捕手出身監督ならではの視点、助言は最高の教材になる。 ブルペンを視察した後は、隣接するメイン球場に戻って野手を指導。「学生(中大)の時、国際大会で外野手がけがをしてやったことがあって。1補殺」と意外な経験も持つ新監督は、フリー打撃中に外野に足を運び、守備についていた萩尾、オコエに送球のコツを身ぶり手ぶりで伝授した。かと思えば、ファウルグラウンドで捕手のキャッチング練習をチェックして岸田、山瀬に助言。キャンプ初日から常に場内を“慎出鬼没”に動き回っている。
全体練習後は、ひむかスタジアムにスタッフ運転の車で移動し、捕手の特守に顔を出した。岸田、山瀬がもん絶しながら下半身強化を行う姿を見て笑顔で鼓舞。両捕手とメニュー量を決めるジャンケン対決では「グーを出そうかなと思っている」と心理戦を仕掛けてチョキを出し、グーを出した岸田に負けて爆笑。若き指揮官は厳しさ一辺倒ではなく、選手と絶妙な距離感で明るい雰囲気を作り出している。 「くったくたになるまでやる」と掲げた今キャンプは3日間の第1クールが終了。予言通りに「くったくた」となった選手たちからは充実感が漂う。「第2クールもいろんな練習をすると思いますけど、『くったくた、くたくた』まで行けるように、みんなでやっていきたい」。さらなる鍛錬を予告した。
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