早慶戦は３万人の観衆が詰めかける中で行われ、早大が先勝し勝ち点５の完全優勝へ王手をかけた。２日の２回戦に勝てば、２０２０年秋以来の７季ぶりの優勝が決まる。先発の伊藤樹（たつき、３年＝仙台育英）が８回
３安打１失点と好投し、早大の勝利に大きく貢献した。
じりじりと太陽が照りつける神宮球場で行われた伝統の早慶戦。前売り券は完売。試合前には多くの人が長蛇の列を作り、立ち見の観客も出るほどの大盛況だった。その球場の真ん中で、観衆の注目を一身に浴びて３年生エースが躍動した。小宮山悟監督（５８）も「この春投げる試合すべて見事なピッチング。（早大のエースナンバーである）１１番を渡して良かったなと思いますね」と活躍を認めた圧巻の投球だった。 この日の試合で６回１／３を無失点に抑えると、リーグの最優秀防御率のタイトルが手に入る状況。７回まで被安打１、９奪三振、５度の三者凡退という完璧な投球を見せる。１点リードの３回表、二塁打と暴投で走者を三塁まで進めたが、「（打者が）打席の中で動いたり狙いを見ている感じがあったので、直感で、頭にないボールを真ん中にぽんと投げる方が打たれないんじゃないかなと」と、次打者に緩いカーブを投げて見逃し三振に打ち取り無失点でしのいだ。球場内には「たつき、たつき！」という観客の割れんばかりの歓声が響いた。
６回、吉納翼右翼手（４年＝東邦）の３ランや、自身の適時打などで追加点を奪い、８―０となって迎えた８回。先頭の慶大・横地広太中堅手（２年＝慶応義塾）のセーフティーバントが内野安打となり出塁を許すと、死球とヒットで無死満塁のピンチを招く。しかし、「タイトルがちらつく中でしっかりとゲッツーをとれたというのは成長」と、併殺打の間の１点のみに抑えこの回でマウンドを降りた。 小宮山監督は試合後、「（２回戦で）最後胴上げのシーンがあれば（伊藤）樹を出そうと思っている」と宣言。伊藤は昨秋のリーグ戦最終戦で９回に登板し、目の前で慶大の優勝を目撃。リベンジに燃えている。「優勝するまでがエースの役割」と意気込む３年生が今度は歓喜の輪の中心となる。（大中 彩未）
South Africa Latest News, South Africa Headlines
Similar News:You can also read news stories similar to this one that we have collected from other news sources.
「ばりばり打ちたい」沖縄・興南高出身の大山、大学野球「全米王者」へ意欲 NCAAポストシーズン「ばりばり打ちたい」沖縄・興南高出身の大山、大学野球「全米王者」へ意欲 NCAAポストシーズン - 琉球新報デジタル
Read more »
早大が法大戦連勝で優勝戦線抜け出す 印出太一が好リード 小宮山監督「昨日今日で５歳老けた」＜東京6大学野球：早大2−0法大＞◇第6週第2日◇19日◇神宮早大が勝ち点4とし、優勝争いから抜け出した。今秋ドラフト候補の印出太一捕手（4年＝中京大中京）が2打点と好リード...
Read more »
早大が法大戦連勝で優勝戦線抜け出す 印出太一が好リード 小宮山監督「昨日今日で５歳老けた」早大が勝ち点4とし、優勝争いから抜け出した。今秋ドラフト候補の印出太一捕手（4年＝中京大中京）が2打点と好リードで法大戦の連勝に導いた。明大は慶大に連勝し勝ち… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム（nikkansports.com）。
Read more »
【大学野球】京大が今季最終戦を制し４季ぶり最下位脱出 山本陶二が３の１で首位打者見えた京大が今季最終戦を制し、４季ぶりの最下位脱出を決めた。山本陶二中堅手（３年）は３打数１安打で打率トップ。京大では１９年秋の北野嘉一以来となる首位打者のタイトル獲得を視界にとらえた。立命大はコンディシ
Read more »
【大学野球】慶大戦に連勝しV争いに踏みとどまった明大 主将・宗山を欠く戦いで心身ともにたくましくゲームごとに成長明大は慶大から勝ち点。五番手・松本[左]が好救援し、遊撃の光弘[右]が攻守で活躍した[写真＝田中慎一郎]【5月19日】東京六大学(神宮)明大4−3慶大(明大2勝...
Read more »
【大学野球】関学大、６季ぶりＶ 同じ西宮の阪神「Ａ．Ｒ．Ｅ．」にかけて「Ｙ．Ａ．Ｒ．Ｏ．」で大願成就関学大が、黒原拓未（現広島）を擁した２１年春以来、６季ぶり１６度目（旧リーグ含む）のリーグ優勝を果たした。２年生左腕・飯田泰成が、５安打１失点完投でリーグ戦初勝利。打線も１０安打４得点とかみ合った。
Read more »