人工知能（ＡＩ）を利用した画像診断でがんなどの病変を見つける技術が進化している。理化学研究所（埼玉県和光市）と国立がん研究センター東病院（千葉県柏市）は共同…
人工知能（ＡＩ）を利用した画像診断でがんなどの病変を見つける技術が進化している。理化学研究所（埼玉県和光市）と国立がん研究センター東病院（千葉県柏市）は共同で、見極めが難しいとされる早期胃がんの範囲を自動的に判別するＡＩ画像診断装置を開発した。
現在、国内で実用化されている内視鏡によるがんのＡＩ診断は、大腸がんで先行、ほかに胃がんと食道がんでも１年前に登場した。大腸がんは膨らんだポリープから変化することが多いため、特定しやすい。いずれもがんがあるかないか、あっても「この辺り」とおおよその場所を示すにとどまり、がんがどこまで広がっているかは判別できていなかった。 早期胃がんは見つかれば根治が望め生存率は高いが、大腸がんと違って形や色の特徴に乏しい。胃炎と紛らわしく、内視鏡検査で見つけるのは困難とされている。理化学研究所の光量子工学研究センター画像情報処理研究チームの横田秀夫チームリーダーらは、国立がん研究センター東病院で１年間に診断された全ての早期胃がん患者６８人の内視鏡画像から無作為に選んだがんの画像１５０枚と、がんではない部分の１５０枚を基に、画像のどの範囲ががんであるかを特定する手法の開発を目指した。
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