強い。強すぎる。ソフトバンクです。連夜のワンサイドゲーム。楽天にはお悔やみ申し上げるしかないけど、明日はというか来週は我が身の可能性もある。小久保さん、巨人も古巣だってこと、忘れてないでしょうね。
ただ、よく見ると「被害者」でもあった。まだダイエー時代の１９９７年５月７日。西武に「０―２１」を食らっている。おっ、あれから１年後じゃないか。
今の常勝軍団とは違い当時のチームはＢクラスが定位置だった。王監督就任２年目の９６年５月９日。ついに「テロ」が勃発する。大阪・日生球場での近鉄戦で惨敗。開幕から９勝２２敗となり、これに怒った一部のファンが暴徒化した。 発煙筒やゴミをグラウンドへ投げ込み、ナインを送迎するバスの出口に座り込んだ。「サダハル、出て来て謝れ。監督辞めろ」とシュプレヒコール。立ち往生するバスに罵声とともに投げつけられたのは…ご存じですよね。いわゆる「生卵事件」です。 そんなわけで巨人が４連敗。珍しく先制、追加点と理想的に事が運んだと安心していたら、今度は投手陣が持ちこたえられない。いや、責められないよ。やっぱり、ここは中押しもダメ押しもできなかった決定力不足を嘆くしかない。「球界の盟主」の座が福岡に移ってから、結構な時間がたつ。でも、そんな小久保さんたちだって辛酸をなめてきた。生まれたばかりの「シン・巨人」。苦しい戦いが続くのは織り込み済みだ。そんな状況でも久しぶりに単独首位からの景色も見せてくれたし、まだまだ勝負はこれからっす。
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