台湾危機に備え原発議論は急務だ いつ供給止められるか分からないロシアの石油・天然ガス エネルギー源と入手先の多様化を 台湾危機に備え 原発議論は急務 エネルギー源 入手先の多様化
まず、大前提として、日本を取り巻くエネルギー安全保障の環境が劇的に変わった事実を踏まえる必要がある。同社に出資していた日本の三井物産や三菱商事は権益を維持するために、新会社に出資するが、いつなんどき、石油・天然ガスの供給を止められるか、分からない。もしも中国が台湾に侵攻して、島を支配下に置いたら、日本は事実上、中国に首元を抑えられたも同然になってしまう。中東からの原油タンカーは日本のシーレーン（海上交通路）である台湾沖を通過して、日本に入ってくるからだ。
日本と中国が武力衝突した場合はもちろん、平時でも、日本は「いざとなったら、原油タンカーを止めるぞ」という無言の圧力にさらされてしまうのだ。そんな脅しをはね返すには、いまのうちから、できる限り、エネルギー源とその入手先を多様化しておくしかない。
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