ソフトバンク小久保裕紀新監督(52)が世界一軍団のイズムを目指す。ワールドシリーズを制したレンジャーズ傘下で今季まで指導した倉野1軍投手コーチ兼ヘッドコーディ… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)。
ワールドシリーズを制したレンジャーズ傘下で今季まで指導した倉野1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーターから、名将ボウチーによる「主力のわがままを許さない」など意識改革について情報を入手。3年連続V逸のチーム再建へチャンピオンのイロハが役立ちそうだ。秋季キャンプは8日で第2クールを終える。小久保新監督は世界一軍団のイロハを吸収していた。チームの目指す方向を定めていく中で、レンジャーズのワールドシリーズ制覇は大きなヒントだった。21年102敗、22年94敗の低迷球団が創設以来初めて世界一。ジャイアンツで世界一3度のボウチー監督による意識改革があり「やっぱりそうだったんだ、というのがありました」と感銘を受けていた。
発端は6日の夜。レンジャーズ傘下で投手育成を担った倉野コーチと牧田3軍投手コーチを交えて食事会を開き、濃密な野球談議を交わした。話題は「レンジャーズはなぜ勝てたのか」。倉野コーチの言葉をもとに小久保監督は「厳しいということ。主力のワガママを許さないというところからスタート。だから変わる。変わるというか、それが一番」と説明。続けて「マイナー組織も含めて目指すところは一緒。我々も4軍まである。4軍までの関わるスタッフを含め、同じところを目指すというのが一番大切」とキッパリ言い切った。倉野コーチ 8-1と大量リードの場面。年俸30億円の選手が8回1死一塁で、セカンドゴロを打ったけど全力疾走でセーフになった。主力がそういう姿を見せる。そしてみんなが同じ方向を向く。それが本当にチームとして進む方向。当たり前のことを当たり前にきっちりやること。
トップ選手の全力プレーはマイナー選手にも映像で共有される。チーム全体で決まりごと、目指す野球を統一させ、レンジャーズは世界一をつかんだ。小久保監督は「まだ何も決めていないですけど、決めたことだけはやらすということです」と言った。小久保ホークスは世界一の流儀で常勝軍団の復活を目指す。【只松憲】
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