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白状すれば、たかが拡張パックだ、たかが大型アップデートだと思っていたことは否めない。しかも約2年前のゲームである。今さら新しい物語をソースコードに書き加えたところで、どこまでいっても昔の体験なのだと。サイバーパンクに懐かしさを覚えることになるのかと。私はそう思っていた。しかしこの推測はまったくの間違いであったことを報告したい。アップデートを通じ、『まずは『サイバーパンク2077』の有料大型拡張パック「仮初めの自由」について言及していこう。多くの場合、ストーリーを拡張するコンテンツはゲーム中に新たなストーリーとロケーション、及び各種アイテムを「外付け」するものだが、『サイバーパンク2077』という作品において、この形式を採用することは難しい。というのも、『サイバーパンク2077』は本筋に対して一貫性のないゲームプレイをすることにより、「生まれてから死ぬまで」という一貫性……多種多様な人生を表現することを特徴とした作品であるからだ。よって、「仮初めの自由」のプレイを中断し、他のクエストを進行することができたり、あえて「仮初めの自由」をプレイしないことをゲームとして違和感なく成立させる必要が
ではコンテンツ自体の出来はどうなのかといえば、素晴らしい内容に仕上がっていると言うほかない。本篇ではあまり触れられなかったミリテクと新合衆国、そしてAIという背景設定の掘り下げを下地に、誰が敵か分からない「互いを騙し合うスパイスリラー」が展開されていく。キャラクターが内に秘めた真意を口にすることなく騙し合うという物語と、選択肢によって展開が分岐していくゲームシステムが良く噛み合っている。何かを選ぶという行為自体に先の読めない大小さまざまな面白さが用意されている。やがて事件の全容が明らかになる物語後半に至れば、「仮初めの自由」という表題そのままに、『サイバーパンク2077』における自由とは何かというテーマが語られていく。
ローカライズも相変わらず自然だ。舞台となるドックシティの情景は、不夜城と形容できるナイトシティの中心部とは真逆の濁りきったドブ川のような場所だが、生への渇望が溢れている地域でもあった。エリア自体の広さは大きく無いものの、高低差を多用することによって質量的な密度を生み出しており、都市部を散策している際とはまた違った興味深い発見がある。オリエンタルなモチーフを散りばめた都市づくりは、「ニューロマンサー」や「ブレードランナー」に代表される、東アジア的なモノとアメリカ的な概念が融合した既存のサイバーパンク観に新しい表現を持ち込んでいる。 これに合わせて、敵が全体的に強化されている。近接攻撃と高速移動を組み合わせた戦法を繰り出す武闘派が登場した一方で、ハッカーたちは多種多様なハッキングでプレイヤーを苦しめる。ボスもボスらしい強さを獲得している。以前のバージョンでは、ビルドが固まってくる中盤以降になると敵との戦闘が生ぬるいものになってしまっていたが、上記の制限や既存ビルドの弱体化調整も合わせて、終始歯ごたえのある戦闘を楽しめるようになり、敵の討伐おいて優先順位の設定や、ステルスプレイを選択する意義も大きくなった。
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