「病室⇔自宅」ビデオ通話、お見舞いＡＩロボ導入 岐阜大病院、面会制限継続で 岐阜新聞 岐阜
岐阜大病院（岐阜市柳戸）は、病室と自宅をつないで入院患者と家族がビデオ通話できる人工知能（ＡＩ）搭載型ロボット「ｔｅｍｉ（テミ）」の導入を決めた。新型コロナウイルス感染拡大防止のために患者との面会を制限する中、新しいお見舞いの形をつくるのが狙い。クラウドファンディング（ＣＦ）で購入費の支援を募っている。
ｔｅｍｉは、自然な対話や表情の認識、音声感情分析などコミュニケーションに関わるＡＩ技術を活用して、テレビ会議システムなどでは実現できない、本人がそばにいるような臨場感を生み出せるという。自走できるため、病室まで移動してベッドサイドで話すことができる。 岐阜大病院は原則として全ての入院患者の面会を認めておらず、新型コロナの感染症法上の位置付けが５類に引き下げられた後も、当面は現在の対応を続けていく方針。病院で開かれたメディア懇談会で秋山治彦病院長らは、デモ機を使って性能を説明。「寂しくつらい思いをしているという患者の声をよく聞く。ポストコロナの時代に合わせた、新しいお見舞いの形が必要」と話した。 ＣＦの目標金額は４７０万円。２８日まで募る。集まった資金は２台のロボットの購入費に充てる。導入は５月ごろの予定。岐阜大病院は「これまではコロナ対応に注力し、資金も優先して投じてきたこともあり、なかなかｔｅｍｉの導入に踏み出せなかった」と協力を呼びかけている。
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