映画「海の沈黙」の舞台挨拶付き先行上映が本日10月31日に東京・TOHOシネマズ 新宿で行われ、キャストの本木雅弘、小泉今日子、中井貴一、石坂浩二、仲村トオル、菅野恵、佐野史郎、監督の若松節朗、原作・脚本を担った倉本聰が登壇した。
主人公の竜次とほとんど歳が変わらない設定である田村役の石坂は、役作りに関して「若く見せようと必死になってやったら、本木さんはすごい老けちゃって。私を追い越そうとするんです。強力な歩み寄りです」と言及する。オファー時に話題が及ぶと、贋作事件を追う美術鑑定の権威・清家役の仲村は「若松監督の現場、倉本先生の本ということで、ウキウキ・キャピキャピしながら現場に向かった記憶です」と話し、美術をまったく理解していない文部科学大臣・桐谷を演じた佐野は「最初にお声掛けいただいたときは『なぜ私が？』と場違いのような感じがあったんですが、脚本を読んでみたら納得でした」と述懐。竜次を慕うバーテンダー・あざみ役で映画初出演を果たした菅野は「倉本先生の脚本は、これまで舞台では何度かお世話になっていて。先生から『やるか？』と聞かれたので、こんなチャンスはないと思って『やります！』と答えました」と振り返った。約30年ぶりの共演となった小泉について、本木は「（変わらない部分もあるが）そこに菩薩のような母性もプラスされた」と口にし、「10代のときからの同志でもあるので、今回の共演はこれまで仕事を続けてきたことへのご褒美
主人公の竜次とほとんど歳が変わらない設定である田村役の石坂は、役作りに関して「若く見せようと必死になってやったら、本木さんはすごい老けちゃって。私を追い越そうとするんです。強力な歩み寄りです」と言及する。オファー時に話題が及ぶと、贋作事件を追う美術鑑定の権威・清家役の仲村は「若松監督の現場、倉本先生の本ということで、ウキウキ・キャピキャピしながら現場に向かった記憶です」と話し、美術をまったく理解していない文部科学大臣・桐谷を演じた佐野は「最初にお声掛けいただいたときは『なぜ私が？』と場違いのような感じがあったんですが、脚本を読んでみたら納得でした」と述懐。竜次を慕うバーテンダー・あざみ役で映画初出演を果たした菅野は「倉本先生の脚本は、これまで舞台では何度かお世話になっていて。先生から『やるか？』と聞かれたので、こんなチャンスはないと思って『やります！』と答えました」と振り返った。約30年ぶりの共演となった小泉について、本木は「（変わらない部分もあるが）そこに菩薩のような母性もプラスされた」と口にし、「10代のときからの同志でもあるので、今回の共演はこれまで仕事を続けてきたことへのご褒美だと思っています」とはにかむ。小泉は「本木さんは15歳のときから今も、本当に自己肯定感が低い。いつも悩んで、いつも反省している（笑）。でも、だからこそこういう役が演じられるんだろうなと思います」と評した。また竜次に長年仕える謎のフィクサー・スイケン役の中井は、初共演の本木と現場では距離を取っていたと言い「僕が崇め仕えているような関係性なので、『津山先生はご自由に。僕はそっとそばにいます』という感じでおりました」と理由を明かした。イベント後半に実施された「お題で一言ゲーム」では、映画の設定にちなみ「30数年ぶりに元恋人に会ったら何と声を掛ける？」というテーマが。小泉は「元気だった？」、本木は「あー！ ……誰？」、佐野は「『変わらないね』ですね。これは実話です」、菅野は「やっほー！」と回答。仲村は「僕は声を掛けられないと思いますね」、中井は「ゆっくり目をそらすか、ハグするか」、若松は「『しわが増えたね』と言ってハグするかな」と想像する。石坂は「当時憧れていた人に50年ぶりぐらいに会ったとき『足とか痛くない？』って聞いちゃいました」と実際のエピソードを披露。最後に倉本が「芸者さんから旅館のおかみになった方と30、40年ぶりぐらいに会ったとき、両手をついて『おはるかぶりでございました』と言われたのは痺れました」と話した。
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