千葉県警が9月末までに認知した今年の自動車盗の件数が、全国ワーストになっていることがわかった。窃盗グループの内部では近年、実行役や解体場所への運び役など役割が細分化し、犯行の…|BIGLOBEニュース
千葉県警が9月末までに認知した今年の自動車盗の件数が、全国ワーストになっていることがわかった。窃盗グループの内部では近年、実行役や解体場所への運び役など役割が細分化し、犯行の手口もハイテク化している。県警は被害を防ぐため、複数の防犯対策を組み合わせるよう呼びかけている。千葉県警捜査3課のまとめによると、県内で1〜9月に認知した自動車盗は557件で、前年同期比で66件増えた。市町村別では、千葉市が108台で最も多い。県警は、自動車解体施設の「ヤード」がある場所から近く、高速道路や国道などの主要道が整備されているためだとみている。被害が多かった車種はランドクルーザー(95台)、アルファード(77台)、いすゞのトラック(43台)、プリウス(40台)、レクサス(38台)。高級車が目立つ。海外で人気が高く、中古車市場でも価格が高騰している車種だ。高値で売れるバッテリーなどの部品が装着されているハイブリッドカーも、盗難に遭いやすいという。手口は年々高度になっている。近年は、車体から発する電波を機器を使って増幅させ、自宅内に保管している電子キーの微弱な電波と反応させることで車の鍵を開けて盗む「リレー
千葉県警が9月末までに認知した今年の自動車盗の件数が、全国ワーストになっていることがわかった。窃盗グループの内部では近年、実行役や解体場所への運び役など役割が細分化し、犯行の手口もハイテク化している。県警は被害を防ぐため、複数の防犯対策を組み合わせるよう呼びかけている。千葉県警捜査3課のまとめによると、県内で1〜9月に認知した自動車盗は557件で、前年同期比で66件増えた。市町村別では、千葉市が108台で最も多い。県警は、自動車解体施設の「ヤード」がある場所から近く、高速道路や国道などの主要道が整備されているためだとみている。被害が多かった車種はランドクルーザー(95台)、アルファード(77台)、いすゞのトラック(43台)、プリウス(40台)、レクサス(38台)。高級車が目立つ。海外で人気が高く、中古車市場でも価格が高騰している車種だ。高値で売れるバッテリーなどの部品が装着されているハイブリッドカーも、盗難に遭いやすいという。手口は年々高度になっている。近年は、車体から発する電波を機器を使って増幅させ、自宅内に保管している電子キーの微弱な電波と反応させることで車の鍵を開けて盗む「リレーアタック」という手口が登場。「CAN(キャン)インベーダー」という特殊な機器を車につないで不正に解錠する手口も確認されている。窃盗グループは、機器を使って短時間で盗み出すだけではなく、役割分担を細かく分けることで検挙を免れているとみられる。車をヤードまで搬送する役や、解体する役などに細分化した事例もあったという。暴力団と外国人が組んで、東葛地方で盗みを繰り返したケースも確認されており、捜査が続いている。