コロナ禍は、「ペットとの暮らし」を加速させた。未曾有のパンデミックで不安やストレスがたまり、ペットに癒しを求める人が増えたのではないかという分析も報告されている。 →「ペットのウェルビーイング」実現に向けて ウェルビーイング ペット ヘルスケア
私自身もこの3年にも及んだコロナ禍の生活の中で、どれだけ2頭の愛犬に癒されたことかわかりません。毎日の散歩がいい気分転換であり、運動不足の解消にも貢献してくれましたし、長く続いたリモートワークでの孤独感や不安感も、無邪気に犬たちと戯れることで紛らわせることが出来ました。一般社団法人「ペットフード協会」が発表している全国犬猫飼育実態調査によると、2022年の日本の犬の飼育数は約705万頭で、新規飼育頭数は過去10年間で最多の42万6000頭となりました。環境省によると、民間資格の動物看護師は全国に約3万人いますが、獣医療行為を行うことは一切許されていません。しかし近年、長寿化に伴って心臓や腎臓などに慢性疾患を抱えるペットが増加し、高度な獣医療を求められる獣医師の負担が増しています。
そこで政府は、看護の質向上や獣医師の負担軽減を目的に、2019年成立の愛玩動物看護師法で、獣医師を補助して獣医療行為の一部を担う新たな国家資格「愛玩動物看護師」の導入を決定。今年4月に第1回国家試験の合格者1万8481名が誕生し、活躍しはじめています。愛玩動物看護師は犬猫のほか、インコやカナリアなどの鳥に対し、獣医師の指示のもと、輸液剤の注射、採血、マイクロチップの挿入などを行うことができます。一方、入院動物の世話や診断を伴わない検査は看護師資格がなくても行っていいとのことです。私たちが人と触れ合うとき、精神を安定させてリラックスする効果があることで知られるホルモン「オキシトシン」が脳内で分泌されます。それが、プラスの感情や喜びを呼び起こすのですが、これは動物との触れ合いでも同様に起こるといわれています。
またペットと触れ合うと、イライラやストレス、疲労感を軽減する作用を持ち、癒し効果が認められている神経伝達物質「セロトニン」や「フェニルエチルアミン」といったホルモンも分泌されるため、犬と暮らす人は孤独感が軽減され、心身の健康にも良い影響があることがさまざまな研究によってわかっています。
South Africa Latest News, South Africa Headlines
Similar News:You can also read news stories similar to this one that we have collected from other news sources.
夏の休暇は欧州へ? オーバーツーリズムで規制強化の都市も | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)ユネスコ(UNESCO)世界遺産に登録されているオーストリア中部の村、ハルシュタットの景観は、まさに絵画のような美しさだ。映画『アナと雪の女王』に登場する「アレンデール王国」のモデルともされており、セルフィー(自撮り写真)を撮るために、年間...
Read more »
「AIの知見」は今やビジネス履歴書の必須項目になった | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)AI(人工知能)がキャリアに与える影響は、たとえデータサイエンティストやAI開発者でなくとも感じることができる。AIは多くの、そしてしばしば予期せぬ方向への道を開きつつあり、AIテクノロジーについての初歩的な知識は今や必須項目だ。ビジネスで...
Read more »
西条市に日本初の「ゼロエネルギー」ホテル 脱炭素時代のまちづくり | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)いよいよ暑い夏の気配がする6月、大手電力7社の電気料金が一斉に値上げとなった。その主な原因は、世界的な燃料価格の高騰や、為替の影響による液化天然ガスや石炭などの輸入価格の高騰だ。日本のエネルギー自給率はたったの13%*。輸入化石燃料に依存す...
Read more »
尊敬する上司 理由1位は「いざという時のあの態度」 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)企業や組織で働いていく上で、どんな上司のもとで働くのかは大きな問題だ。尊敬できる上司に出会えれば、成長の機会につながるかもしれない。しかし困った上司、尊敬できない上司のもとで働くことになれば、そうした機会にあまり恵まれないどころか、働くモチ...
Read more »